最近、【積算価格】という言葉だけが先行しているように感じます。

日々、物件の購入相談も毎日のように寄せられるのですが、
積算価格は今や絶対条件になっています。

いろんな情報商材やセミナーの影響もあるかと思いますが、
【積算価格】を変な意味で影響を受けている人も少なくありません。

確かに積算価格が出る物件であれば、融資も受けやすく、
２棟目、３棟目も買いやすくなるとは思います。

しかし、こういった物件を購入するには条件もあります。

一番は予算的な問題。

先日もこんな相談がありました。

『予算は１０００万台、利回り１５％以上で積算の出る物件を探しています』

はっきり言ってほとんど無理な条件です（汗

なぜかというと、これは特に地方の場合ですが、地方（特に東側）は木造アパートが主です。
でも木造物件は、ほとんど積算価格としては割れてしまいます。

このような場合、どちらを選択するかなんですが
地方で積算の出る物件（鉄骨以上）を狙うには、少なくても５０００万円以上の予算
が必要です。

逆に、予算的に低い場合は、積算評価を多少は妥協するしかありませんが、
だからといって、投資として成功できないわけではありません。

もちろん、そういった物件を買ったからと言って、次の融資を受けられない
わけでもありません。

その場合、私が特に気をつけているのは土地の時価以下の売値であるかどうか！
もうひとつ、欲を言えば５０坪以上の土地の場合は分割できればよりベターです。

このようにしておけば、建物が古い状態で購入したとしても、
最悪、解体して土地だけで販売してしまえば借金が残ることはありません。

成功する方法はひとつだけではないのです。